マーケティングにおけるダイバシティマネジメントの有用性

左利き専用商品
世の中に「左利き専用商品」というものがあります。
例えば、「左利き専用のはさみ」などがその例にあたります。
このような商品が登場するには2つの前提が必要となります。
1、左利きの人がいること。
左利き用商品が売れる為には、
左利きの人が実際に不便を感じていることが背景にあります。
2、左利きの人が持つニーズを理解していること。
「左利き用商品」が売れることを知っている人がおり、実際に商品化をすることです。
また、最近では外国人が廃業した温泉施設などを買い取り、近くの川でのアウトドアレジャーを売りに成功している例もございます。
この例でも分かる通り、お客様に支持される新しい商品やサービスを提供できるかどうかは人のニーズやウォンツを理解できる人がいるかどうかに掛かっております。そして、ニーズやウォンツは「その人の立場にならないと分からない」のです。
ダイバシティマネジメントのキーワードの一つである「多様性」は、色々な属性を持つ従業員が組み合わさって仕事を行うことで、それぞれの立場から物事を考え、新しい商品やサービスを生み出していくことにあります。
物やサービスで埋め尽くされている現在社会において「売れる物やサービス」を提供するには、似たような属性の労働者の集団ではなく、さまざまな考え方を持っている「異なる属性の集団」であるほうが有利となるのです。
【ダイバシティマネジメント導入がマーケティングにもたらす好影響の例】
1、新たな顧客ニーズやウォンツを発見しやすくなる。
2、会社に集まる「従業員の体験」の数が増え、問題解決の糸口をつかみやすくなる。
3、質の高い意思決定が可能となり、ヒット商品が出る可能性が高くなる。
4、従業員が意見を言いやすい職場風土が出来、提案数が増える。
ダイバシティマネジメントの課題
ダイバシティマネジメントが有用であろうことは前述の例の通りでございますが、導入すれば直ちに生産性が上がるものでもありません。例えば、異なる意見の人々が多く集まって会議を集まると簡単に意見はまとまらなくなるでしょう。他にもダイバシティマネジメントの導入に当たっての課題は下記のようなものがございます。
【ダイバシティマネジメント導入に伴う課題の例】
1、コミュニケーションが複雑となり、職場内でフラストレーションがたまりやすくなる。
2、意思決定スピードが遅くなる可能性がある。
3、会議や集団としての意思統一を図りにくくなる。
4、会社へのコミットメントを低下させる可能性がある。
ダイバシティマネジメントが有用なものとなるためには?
企業のマーケティング活動においてダイバシティマネジメントが有用なものになるためには、先述の課題を克服する為に「意思決定のシステム」を構築することにあるといえるでしょう。
例えば、意見の出し方、議論の行い方、意思決定の仕方などのルール設定の他、企業としてのビジョン、経営理念の策定など意思決定を行う根拠をルール化していくことです。
また、意見調整がスムーズに進むようにするためにもファシリテーション(協働促進)の技術を取り入れられることもよいでしょう。導入当初はコミュニケーションがスムーズに進まなくとも、慣れていくことで新しい発想が生まれ、企業競争力の強化に役立っていきます。
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